7/23
■ブーム

ブームという奴がどうも苦手である。
常に消費する側であり、作り出す側に立たない僕にとって、享受すべき事を強要されてる感覚があり、ちっとも好ましいと感じられない。
尚且つ、別に知っていても利点はと言えば、十把一絡げのファンとその関連の会話が出来るという事だけであり、それは作品が面白いとか、そういう作品自体の評価とはかけ離れている。
かといって、忌避し続けても、「そんな事も知らずに良く知った風な口を叩けるな」と言われるのが嫌なので、ある段階になったらえいやっと触れるのである。
これが実にもどかしい。
かといってブームが来る前から作品を知っていたとて、何の意味も無いし、選定眼があった事にもならない。ブームになった作品に関っても、作者側以外には殆どメリットは無いのである。
逆に僕はひっそりと見ることの出来る、ファンが少ないB級な作品を好む。
好きであっても文句を言われず、嫌いになっても文句を言われない。
webの世界では、殆どの人間がクリエイタとして生きる事が可能だ。そう、享受し続けるだけの僕であっても。そのクリエイタ視点に立ったとしても、ブームをわざと起こす事が悪いだの良いだの言ってる輩は、クリエイタだろうとそうでなかろうと、はっきり言って失笑に値する。そしてそれに言及する輩も(僕も含めて)、矢張り下種なのである。
ブームに関ると、自分が有象無象の一つであり、十把一絡げの一員にしか過ぎない事を再認識させられる。
だから僕はブームという奴が苦手なのだ。

7/17-2
■さらばMe

3年以上連れ添ってきた史上最悪のダメOS、windowsMeとついに手を切った。今は2000なのだが、パソコンがこんなに快適な物だったとは知らなかった。
昔書いたかもしれないが、ブルーバックだけでも10通りほどあり、しかもそれを見ない日はない。
対応OSと称しながらも、謎のエラーを起こし落ちる事は日常茶飯事。
剰え、USB2.0のPCカードを購入し、いざ喜び勇んで挿入し、速度を確かめるも、依然と変わらぬ遅さで、何事かと良く説明書を見直すと、「windowsMeではUSB1.1速度です」
最初から付いてきたIEEEのPCカードは認識すらせず、数時間放置した途端にリソースを馬鹿みたいに食って、まともに動くアプリケーションなど無い。
一日に10度ほど再起動を繰り返し、しかも普通に終了する事は極めて稀だ。
しかしどうだろうかこの2000のすばらしさ。
動作は快調、放っておいても殆どリソースを食うこともなく、シャットダウンはMeのそれよりも確実で尚且つ早い。
エラーに泣かされたあのアプリケーションもこのアプリケーションもまともに動作し、USB2.0の速度に舌を巻いた。
ディ・モールト素晴らしい。感動した。
でも、なんだかメモリ周りが若干重い気がする。気のせいだなきっと。

7/17
幼年期の終り

村上ヒサシさんから頂いた本の感想をリハビリがてらに書く。
さて、いきなり本題に入るが、この本はSFである。
正直なところ、SFという奴は殆ど読んでいない。従って、まともに読むのはこれが初めてだった。
さて、このお話は、突如「オーバーロード」という宇宙人が来襲する所から始まる。
突然攻めてきて、謎のオーバーテクノロジーで人類を攻撃し、危うし人類! という事になれば3流ロボットアニメの出番だが、(若しくはモルダー)この作品に於いてはそんな事はない。
オーバーロードはほぼ完全に、人類に大して無干渉である。
そればかりか、人類が差別の為に用いた宗教や思想、国家等を取り払う手助けをし、少しずつ人類は今まで見たことの無いほどの平穏と安息を手に入れることになる。
しかし、オーバーロードの目的は、その後にあったのである。
ここから先は本編の内容に深く触れるので、文字色を変更するが、彼らの目的とは、人類の神化にあった。
人類が持つ第六感だのは、神化への伏線であり、神という高次元の生き物に進化するという予兆だったのだ。
そして、オーバーロードはその神のベビーシッターであり、ゆりかごである人類に多生の温情をかけただけだったのである。
斯くして地球は、神化した子孫によって「遊び」の様に崩壊し、地球人類と呼べる人間は絶滅する。

ここから浮かび上がってくるのは、オーバーロードが中間管理職としては非常に好感の持てる存在だったという事である。
結局自分達の種族は神になれないが故に、この中間管理職ポジションにいることが出来るという、永遠の中間管理職だと言うのに、ゆりかごなだけの人類に温情をかけるという姿勢は大変素晴らしいと思える。マクロな視点で世界観を描くというのは、昨今のミクロな視点ばかりが取り沙汰される流行とは対極で、壮大なテーマは大変面白かった。とはいえ、既に日本のアニメでは幾度と無く使われているため、新鮮味を感じる事は無かった。大変面白い作品でした。

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