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謀ったな! しゃあぽ!



助六さんにカミーユがリクエストされる日も近い…。
にげてーーーー

12/1
オタク論

つい先日書いたオタク進化論についてメールを頂いた。
サイトでの明確な反応はエロゲ論の時ほど無く、メールで反応を頂けるのは、メールを送られることが希有なこのサイト的にも大変喜ばしいことであり、今日はそこで書いて欲しいと言われた、オタク論を僕の完全な私見で書かせて頂く。
また例によって、私見であり、公正さを欠く部分も多々あると思うが、ご容赦願いたい。

1.序論

先ずオタクとは何か。
通信用語の基礎知識に寄れば、オタクは、「特定の分野にこだわるあまり社会性を損なった人。アニメやマンガ、ゲームなどのほか、一般人があまり興味を持たないような分野にめりこんでいる人をいい、しばしばマニアと同義として扱われる」
とある。
しかしながら、本来この言葉は差別語であり、オタクとされることはあまり名誉なことではない。
今もってそれは変わらず、やはり侮蔑語と言っても良いだろう。
では不名誉なこの、オタクに分類する定義とは、一体どういうものだろうか。

2.分類の定義

オタクという言葉が持つ性格は、決して快い物ではない。
何故なら、オタクには社会不適合者が含まれる事が多々あり、オタクであることが社会不適合者であることに符合するとすら捉えられるケースもままあるのがその要因の一つに数えられるだろう。
しかし、オタク全てが社会不適合者ではない、と此処では定義することにする。
そして、以下に挙げる要因が、オタクを広義な意味で定義すると仮定し、話を進めていく。

a.必然性がない

オタクは大抵、上の文章でも語られるように、「一般人があまり興味を持たないような分野にめりこんでいる人」を指すとされる。
つまり、必要性があまりなく、そこに興味を持つのが異端とされがちな分野に興味を持っている訳だ。尚且つ、その度合いがまた顕著である事もその定義とされるだろう。
しかしながら、世には一般人の定義はさておいても、知り尽くしておかねばならない人種もまた存在する。
例を挙げれば、カルテの書き方を知らない医者は居る筈がないし、かんなの刃の替え方を知らない大工が居ては困る。
刑法を一つも判らない警察官も居るわけがないし、ハサミを持ったことのない庭師等という物も居るわけがない。
つまり、知っていなければ職業として成り立たない、若しくは、知らないことが生命の危険に繋がることを、幾等一般的ではないとは言え深く知っていても、それはオタクとは呼ばない。むしろ知らない方が大問題である。
つまり、必然性がない事が、第一の条件と言えるだろう。
ジャンプを見逃しても餓死しないし、シスタープリンセスの12人の名前を暗記したからと言ってマラリアにかからない訳ではない。
モーニング娘。のメンバー全員を見分けられるからと言ってフェルマーの定理が解けるわけではなく、ゴシックロリータの服装をしたら入閣できる訳でもない。
さっぱり一般的には意味の無いことばかりである。

b.販売者、及び制作者側の意図に沿った商品を購入、或いは視聴その他する事

これはかなり狭義の意味である。
つまり、可愛くて目の大きい女の子がでかでかと描かれたゲームだの、かっこいいロボットの出るアニメだの、ジャニーズ事務所から出てる可愛い男の子が歌ってるCDだのを愛でる行為そのものが、既にオタク的である。
何故なら、この世に存在する物は大抵、何らかの意味があって存在する物であり、意味のない物など殆ど無い。
尚且つ、消費されてお金がペイされる事を目的とした商品に、意図が無い訳がない。
それに手を出した時点で、購買層、視聴層を販売者、制作者が、「オタク的」と定義している物なので、ひっくるめてお客様はオタクなのである。
尚且つその頻度が度を重ねる内に、オタクの度合いが増すと類推できる。

c.極めてマイナーな物に手を出す

更に狭義な話になるが、これもまた、オタク的な物に興味が有ることを示す事になる例である。
宣伝その他が滞ったり、その他の理由で認知度が低い物、或いは存在その物が貴重だったりする物を探し、それを好む性質をオタクは有することが多い。
書店に前知識も無く訪れ、根本敬を探すような事は普通、まずもって無いものだ。
これは既にオタク的気質が確立されていなければ、出来る物ではない。また、極めて狭い範囲で、何か特殊な意味を持つ事に手を染めるのも此処に分類出来るだろう。
例を挙げると、今でこそ一般化したが、つい数カ月ほど前のマリア様がみてる等は、その作品の性格上、極めて狭い範囲でしか男性の中では評価されてはいない印象があった。
コバルト文庫自体が男性に購買層を求めて居らず、男性にしてみれば別世界である筈の作品に手を染めるのは、極めてオタク的だと言えるだろう。
また、2ch言語というスラング等も此処に該当するだろう。


以上3つに当てはまるなら、オタク的と分類する事が出来ると考えられる。
また度合いとしては、aから順番にその度合いを強めるだろう。
しかしながら、この3つは有していても、別に後ろ指を指されるような事ではない。
賞賛こそされないが、少なからず人間誰しも持っていておかしくはない。
しかし、それならば何故オタクが差別語であるか、その定義を満たすには余りにも曖昧かつ要領を得ない。
次の章では、オタク的な人間の更に狭義な中でのステレオタイプなイメージについて考えてみる。

3.ステレオタイプなオタクのイメージ

先に述べたオタク的な気質や性質、行動は、概して他者に多大な損害を与える物ではない。
しかしながら、オタクに分類できる人間の中には、社会不適合者が居ることもまた事実である。
それがオタクという言葉をネガティブに感じさせているとも思えるし、仮に全てがマスコミが作り上げたイメージにしても、それが未だ完全に拭えぬレッテルである以上、それを受け入れる必要性もまたあるだろう。
以下に記すのが、そのステレオタイプなオタクのイメージである。
間違えても僕個人が、オタク全てをそう思っているわけでなく、そういうイメージも現に存在するという事を述べたいのが趣旨であり、口角泡を飛ばして反論するのは前もって無駄である事を書き記しておく。

α.安物の着古ししか持っていない

これは先程挙げたオタクという言語の定義からの引用である。
以下、数個は引用を用いる。
オタクに多く見られがちである理由を少し考えれば、簡単な事で、概して、オタクにとってファッション等というものは価値があまり無い物である。
それならば自然と被服を購入するよりは、その他の物にお金を回すのは必然であり、どうしようもなくなった時にはユニクロ等で購入するのも当然だと言えよう。

β.ジャンクフードばかり食べる

理由はαと同様で、ジャンクフードは概して安い。
安い分だけ他の物を購入出来るという訳だ。
これ以上の理由は無いだろう。

γ.TPOに構わずキャラクタグッズを着用

これの理由は、買ったグッズの中に被服が有れば、オタク的主観からだと、着ることに何も問題など無いのである。買った物を着るのは理に適う。
しかしながら、TPOを構わないのは、着ることによって生じる羞恥心や、恥ずかしいと思う心が、その事によって生じる利便性等よりも小さくなり、しまいには存在しなくなったと類推できる。
合理主義とも取れるが、愚かな行為であることに間違いはない。

δ.自分の分野以外の話題に疎い

人間の情報収集能力には限度があり、ましてやオタクは膨大な情報の山を日々脳に蓄積する。
その作業に於いて、自分に取って必要のない情報をシャットアウトするのは自明の理に適うと言えなくもない。

ε.他人との関係に関心を示さない

オタクが、此処まで並べられた性質を総合すれば、自分に対する第三者的な視点からの考えや、他者に対する配慮が欠けているのは明らかである。しかしながら、オタク的に興味を引く物と、実生活で周りにあるノイズとを天秤にかけるなら、オタク的に興味を引く物を選ぶのは簡単に予測出来ることだ。

ζ.趣味に充てるお金が自分で稼いだ物ではない、又は生活その物がパラサイトである

此処からは僕個人の私見による。
件の連続幼女殺傷事件に於いても、引き籠もりというファクターを有しており、核家族化が更に進んだ結果の「個族」という言葉が出てくる昨今、これがオタクに類する或いは近い性質を持つのは自然の結果と言えよう。
就業可能年齢になったにも関らず、親の擁護を受け続け、尚且つその金銭をオタク趣味に回す。
完全失業率が増え、フリーターばかりとなったこの日本で、そういう性質を備える人間が出てきても何ら不思議なことではない。

η.大変近視眼的で、自己中心的である

γやεに近い物があるが、明確には述べられていないので明確に書いた。
つまり、自分の趣味が他全ての他事象よりも上であり、他が全く目に入らない。他者の意見その他も矢張ノイズなので、聞く耳を持たない。
そして最近厄介なのは、自己防衛の理論武装が大変巧妙化し、攻撃的性質すら生じている事が有ることだ。
気に入らない事を言えば集中砲火を浴びせかけ、跡に草木も生えないほどに徹底的に論破し、破壊しようとする。
他者への無関心は、他者の痛みも分からないことに繋がり、このような事を生んだのではないかとも類推できる。

θ.無闇矢鱈とグッズを買う

α、β、γの要因だが、もう盲滅法に、莫大な量のグッズを買い込む。
第三者から見れば価値も良く分からず、入れ込む理由も分からない物でも、本人には貴重な物なのだろう。其の結果衣食住に困ったり、親に頼ったりする羽目になる。全くもって悪循環だろう。


他、類を挙げれば切りも限りも無い。
そういう視点で見られている以上、矢張オタクは差別語なのだ。
しかし、これらが嫌われている事そのものに、実は共通点がある。
次の章では、何がオタクを社会から隔絶するか、それを考えてみたい。

4.日本社会に於ける価値基準

日本は資本主義である。
つまり自由主義経済であり、民衆に少なからず、裕福になりたい、お金持ちになりたいという感情が生まれるのは、必然である。
と同時に、お金持ちは基本的に偉い者であり、貧乏人よりはお金持ちを選ぶのもまた、世の必然である。
即ちお金は物の判断、価値基準に於いて、重要な位置を占める。
何を今更当たり前の事を言っているのかと思われるかもしれない。
しかし、こう考えることは出来ないだろうか。
つまり、件のオタクを揶揄する動きは、この主義と密接な関係があるのではないか、という事である。
そうすれば、単体では他者に迷惑をかけない主義の数々が、明確に忌避される理由が現実味を帯びてくる。

α.安物の着古ししか持っていない

人間の第一印象は何よりも重要である。
況してや、容貌を人間はそう簡単に変化させることは出来ない。従って、女性の場合は化粧を使うが、男性は使う頻度が女性に比べると、格段に少ない。
ではどうするかというと、服装で清潔感や主義主張をアピールするのが一般的である。
その場合、安物の着古しなど着ていることは、自分がだらしない事をアピールしている事に他ならない。
全くの逆効果であり、経済効果を生み出す行為では到底有り得ない。

β.ジャンクフードばかり食べる

人間は食べている時には神経が麻痺する。
こう云うと悪いことの様だが、ストレスを分散させ、他のことからも解放される一時が一日に複数回存在するのは、体のリズムを整える意味でも大変重要だとされる。
そういう場を仕事に使わない手はない。
日本には飲みニケーションと言う文化があり、飲み会の席は有効な取引の場にもなる。
古今東西、食はとても貴ばれているものであり、それを蔑ろにする行為は、許されざる行いである。

γ.TPOに構わずキャラクタグッズを着用

αと同様に、まず服装がなっていないのは問題外である。
そして、TPOを判断できない厚顔無恥な人間が、その場に応じた柔軟な判断を出来る訳がない。
自分を殺してまでその場に合った状況判断を取るのが、この社会で求められているのではないだろうか。

δ.自分の分野以外の話題に疎い

会話とは言葉のキャッチボールだと良く言われる。
その際、自分の得意な分野だけを語る人間が、話し上手だと言えるだろうか。
答えは否である。
話し上手は聞き上手。
浅く広く、相手に気持ちよく話させるのが常套手段である。
得意分野が狭い人間が、それを出来るとは言い難い。

ε.他人との関係に関心を示さない

商売は、売り手が居て買い手が居るのが当たり前である。
つまり、基本的には他人とのコミュニケーション能力が物を言うのは道理だろう。
売り手が買い手の事を考えなかった場合、どうなるだろうか。
勿論、売れるわけがない。
そんな人間は、売り手として相応しくない。

ζ.趣味に充てるお金が自分で稼いだ物ではない、又は生活その物がパラサイトである

問題以前である。
資本主義経済からドロップアウト、或いは入ることが出来なかった落伍者をそのまま体言している。
その上、一般社会的には無駄な物にお金を投資している。
最悪極まりない。

η.大変近視眼的で、自己中心的である

人間失敗する事は数多く有る。
その際その失敗を次回起こさないように反省した上学習するのが求められる事だ。
では第三者的な視点を持たず、他人の助言に耳を貸さない場合どうなるだろうか。
自然、自分が起こした失敗がどういう物かを分析することも出来ず、反省も出来ず、勿論進歩しない。
永久にそこから抜け出ることはないだろう。

θ.無闇矢鱈とグッズを買う

つまり、選定眼が無い。
何に価値があり、何に価値がないかの判断が出来ない事を示している。
況してや目の飛び出るような高額の商品を購入し、剰え殆ど活用しない事も多々ある。
そんな行動は勿論、言語道断である。

以上、これらは経済的に大変問題がある性質とされている為に、忌避されているのだ。
つまりオタクは、資本主義経済からの落伍者の類型を表していると判断できる。
言うなればオタクは、エコノミックアニマルでなくては生きていけないこの社会からのドロップアウト組として、世間一般の人間よりも社会的に劣ることを前提とした、スケープゴートであり、一般人が見ると安心する資本主義ヒエラルキーの最下層の典型例なのである。

5.総論

しかしながら、オタクはオタク市場に多大な貢献を及ぼしていると言うかもしれない。ジャパニメーションが世界的に賛美されているではないかと言うかもしれない。
しかしそれは一部に過ぎない。
基本的に以上の様な性質を持ち得る人間は、経済活動には向いていないし、逆に言うとオタクの中でも商売活動に参加できるのは、一般的気質を持っていなければならない。
尚且つ、そういう近視眼的でなければ、生きていくことも出来ないのだ。
現に、日本の娯楽業界に対する人件費の低さは、驚くべきものである。
まともな神経な持ち主では裸足で逃げだすような金額である。
しかし、それでも経済概念が破綻しているので、そんな無謀な賭けを演じることが出来、その結果オタ文化は見せかけの明るさを保っているのだ。
実にいつ倒れてもおかしくない、危ない業界ではないだろうか。
基本的に拝金主義な日本に於いて、無駄なことをしている為揶揄されるが、それでもオタク業界から離れられない落伍者集団という印象を持たれるのが、オタクなのだ。
それを恥じる必要は無いが、もしオタクであるなら、それが自分に有利になるか不利になるか、今一度確認する必要性は生まれてくるだろう。
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