巻頭特集ッッ!!

――ここカイコウ地下闘技場に、今宵格闘家たちが舞い降りた。

全選手入場ッッッ!!!

「インターネットラジオの雄ッッ!!奴はネットラジオの国からやって来たッッ!!睡眠時間を削り、聞いたラジオは数え切れないッッ!! disturbed flowッッ!!動くネットラジオ、marumariッッ!!」
「その磨かれた技術で、描き上げられた絵には一辺の曇りも無いッッ!!そしてその底知れないトークセンスは、まだまだ未知数だッッ!!■CANDY GANG★■ッッ!!リセット人間、飴屋てんッッ!!」
「☆、ひとで、hitode、奴の名前は数あれど、その存在感はキラウェア火山のように立ち上り、他の追随を許さないッ!!描く萌え絵の魅力に驚嘆!!相互リンク忘れててスマンッ!!やどかりのいえGeoッッ!!萌えキラウェア火山ッッ!!河合ひとでッッ!!」
「人は何故絵を描くのか。そんな質問をぶつけた事が愚問に値するッッ!!脅威の画力、XBOXなんて何故欲しいのかッッ!!でもあげれないぞッッ!!ROMEO弐ッッ!!!楓ッッ!!」

司会「さて、突発的にこんな企画を始めてしまいました。怒鳴り込まれたらどうしようか焦り中です。しかし漢ならァッ、一度決めたらやり遂げねばならんッッ!!殆ど許可取ってませんが、始めます!!ちなみに今回は、全選手がホームページをお持ちですので、ホームページバトラーを使い、試合を始めたいと思います!!」

トーナメント表ッッ!!

 準決勝  決勝 勝者
marumari
飴屋てん
河合ひとで

司会「こんな事になっております!では準決勝第一試合、行ってみましょう!!」

「玄武の方角(北)ッ! marumari!動くネットラジオッ!」
「白虎の方角(西)ッ! 飴屋てん!リセット人間!」
「両者、中央へッ!」

marumari「よォ、アンタ、絵描きなんだってな?」
飴屋「……」
marumari「無言かよ。余裕だな、コラァァァッ」
marumariの拳が空を切る!

marumari「!?こ、これは!?」

司会「なんと言う事だッ!!marumariのパンチが当たったのは、飴屋選手かと思いきや、なんと、等身大タペストリーだった!!この画力、画力ッッ!!人間業ではありません!!まさに、まさに神の領域ッッ!!」

marumari「ペロッ!!(舌なめずり)」
marumari「…リセット人間、楽しませてもらえそうじゃんッ!」

「開始めェェ!!」
ドンッッ!!

marumari「はっ、先手必勝だッ!!」

司会「marumari選手のラッシュ、ラッシュ、ラッシュ!!凄まじいです、その様は暴走機関車、止められるわけがありません!!それを飴屋選手、どうかわすのか!!」
飴屋「戯言を…。」

司会「信じられません!!タブレット一枚で、たった一枚でその全てを防ぎきっています!!流石慣れ親しんだ物は、自らの手足の延長線上なのでしょうか!!」

marumari「は、は、はっはっはっはっはっはっはー!!」

司会「おおっと、どうしたのか、全てを防がれ、成す術ののない筈のmarumari選手、突如笑い出しました!!」

marumari「それが、アンタの実力かい?」
飴屋「な、何を言ってるの?」

marumari「日本語わからねぇのかァッ!!!それがアンタのリミットかいって、聞いてるんだよッッ!!

飴屋「こ、こんなもんなはず、無い…」

marumari「そうか?そうなのか?まだ俺を楽しませてくれるのか?くくくっ、まぁいいぜ、でもなァ!!」
marumari「そんなチンケな板一枚じゃァッ!!
marumari「自分の身を守る事も、出来ないぜェェッ!!

司会「おおっと、飴屋選手の鉄壁とも思えた防御が、崩れたーッ!!タブレットが…まるで、砂のようになっている!!どういうことでしょうかッ!!」

marumari「俺の耳は、特別製だ。なんたッて、ラジオを何もかも犠牲にして聞いてるこの耳…。何でも聞こえてくるぜ?あんたの焦ってる心拍の音、負けを確信し、驚き見開かれた目から溢れる涙ッ!そして、物の目だッ」
marumari「物にはなァ、全て目というものがある。そこを見つければ、硬度が地球上で最高のダイヤモンドでも、粉々に砕く事が出来るんだッ!!」
marumari「その目を全て打ってやった。はは、聞こえるぜ、アンタの心が悲鳴をあげる音がよォッ!!」
飴屋「…くっ」

司会「飴屋選手はどうしたのでしょう、おおっと、蹴りです、キックを繰り出しました!!」
marumari「やれやれ。怪我をしなけりゃ、わかんないんだなぁッ!!」

ガチイィィィィン!!

司会「飴屋選手のキックと、marumari選手のスマッシュが激突だッッ!!さぁ、どうなる?二人はぴくりとも動かない!!」

司会「お、おぉ、口を、marumari選手が口を開いた!?」

marumari「あんたには、腕すら必要ねェ。この耳さえあれば、十分だァッ!!

司会「飴屋選手、崩れ落ちたァッ!!」

勝負ありッッッ!!!

試合結果!!

disturbed flow
(基本攻撃力 4907 / 基本防御力 6930 / 耐久力 5000)

■CANDY GANG★■
(基本攻撃力 404 / 基本防御力 2629 / 耐久力 5000)

<攻撃>スマッシュ→(防御力 ±0)
ダメージ 2278 → 敵残り耐久力 2722

<防御>キック→(防御力 ±0)
ダメージ 0 → 自分残り耐久力 5000

5000 : 2722 で、
marumari選手の勝ちッッッ!!

結果!!

 準決勝  決勝 勝者
marumari marumari
飴屋てん
河合ひとで

司会「さて、波乱も波乱、大波乱の幕開けでした。それでは準決勝第二試合、始めますっ!!」

「玄武の方角(北)ッ! 河合ひとで!萌えキラウェア火山!」
「白虎の方角(西)ッ! 楓!」
「両者、中央へッ!」

ひとで「なァ、あんた、何で通り名が無いんだ?」
楓「必要ないからだ。」
ひとで「ははは、何言ってやがる?」
楓「俺は仕事を請け負った以上全てを抹殺してきた。だから必要ない」
ひとで「じゃあ、俺が付けてやるぜ、負け犬、ってな」
楓「…お前がその言葉を再び口にした時、お前は彼岸へと旅立っている!!」

「開始めッッ!!」
ドンッ!!

ひとで「あんた、どうやって今まで葬ってきたんだ?」
楓「知りたいか?」
ひとで「知りたいネェ」
楓「残念ながら、お前にも同じ事を施した。」
ひとで「面白いこと言うねェ!まだ、触れても、いないじゃないッ!!」
楓「どうかな?」
ひとで「な、な、な、か、体が、うごかねぇッ!!」

司会「どうしたのでしょうかッ!!ひとで選手、微動だにしません!!」
楓「お前には、静止を刷り込んだ…」
ひとで「何?何だって?」
楓「人間の視覚を侮ってはいけない。緑の色は精神を癒す効果が存在し、赤には興奮の作用がある。その特殊な組み合わせで、俺はその絵を見たものに特殊な効果をもたらす事が出来る。」
ひとで「な、なんだと?」

見ると地面に何か良くわからないものが描かれている。

ひとで「く、くそぉっ!だがなぁ、だが俺にも切り札はある!!主砲、発射!!」
楓「何をした?」
ひとで「ふふ、俺の声紋をパスワードに、衛星砲が発射されるようになっているのさ。残念だったな。」
楓「何だとっ!?」
ひとで「負けるなら、てめぇら全員道連れだァァッッ!!俺は地獄に行っても貴様らを許さん!!」

司会「な、何と言う事でしょう!!衛星兵器を持ち出すという外道中の外道!!緊急避難をしてください!!」

楓「…その必要はない…」

司会「しかし、その衛星兵器はすぐに到達します!今逃げてもどうなる事やら!!観客の皆さん、いますぐ避難を…」
楓「その必要はないと言ったはずだろう!!

しん…。場内が静まり返る。

楓「俺が止める。衛星砲なんて、止めてみせる。」

次号…楓はどうやって衛星砲を止めるのか!?
次号は巻頭カラーで登場だ!

楓「俺が止める。衛星砲なんて、止めてみせる。」

――発射10分前

司会「一体、楓選手はどうやって止めようと言うのでしょうか!?衛星砲など喰らえばこの会場はひとたまりもありませんッッ!!」

楓「…おい、そこの。」
marumari「それ、俺に言ってるのォッ?」
楓「…お前の能力を、借りたい…。」
marumari「?」

司会「もう時間がありません!!何を二人はしているのでしょうか!!」

観客「ふざけんなぁぁぁぁ!!」

他の観客たち「!」
観客「俺ぁなぁ、命張りにココに来たんじゃねぇんだ!!命張ってる緊迫感を見に来てんだよ!!それが最高に快感だからなぁ!!」
観客「だからなぁ、俺ぁ逃げるぜ、みんなもどうだ。とっとと諦めろよッ!」

他の観客たち「ざわざわ…」

他の観客「いや、俺は決めたぜ!!」
観客「何言ってやがるぅ?」
他の観客「ここに来た以上、生死も俺は預ける!!それが最高にスリリングじゃないか!!」
他の観客「漢が俺たちの命すらも守るって言ってんだ、それを信じなきゃ、観客としても、人間としても失格だ!!」
他の観客達「ぱち、ぱちぱちぱちぱち」

観客「そうだなぁ、一度きりの人生だ、預けてみるのも、悪くねェ!」

司会「観客達の凄まじい期待の視線です!!席を立った者は一人もいません!!」

――発射7分前

楓「…お前、あの馬鹿の声が聞こえたか?」
marumari「あったりまえよ。」
楓「…その周波数と音域を教えろ」
marumari「おう。」
marumari「(この野郎、何を考えてやがるんだ?全く読めねぇ、読めやしねェ)」

――発射5分前

楓「準備は万端だ。あとはこれを使えば…」
ひとで「何を企んでやがる!?」
楓「…つくづく救えん男だ。止めるんだよ、衛星砲を。」
marumari「(わけがわからねぇ…。こいつ、一体?)」
ひとで「くく、くくくく、はっはっはっはー、読めたぜ、手前ェの打つ手!!」
楓「!」
ひとで「俺も一度はもののふに命を捧げた男だァッ!!そんな狡い計略に、かかってたまるかよッッ!!」

ゴスッ!!

楓「!!!」
marumari「!!?何があった!?」

司会「なんと言う事でしょうか!!楓選手が他の事に集中している間に、ひとで選手は片方の拳を渾身の力で呪縛から解き放っていたようですッッ!!そしてそれを自らの胸へと叩きつけたァッ!!外道とは言いましたが、外道とは道に外れると書きますッ!!その覚悟は人間のものではないッ!!恐ろしい覚悟です!!相手のペースにはまるなら、命すらも絶つ!凄まじい魂の奔流ですッッ!!」

――発射3分前

楓「ダメだ、死んでいる」
marumari「まだだっ!!心肺が停止しているだけだッ!」
楓「しかし…」
marumari「馬鹿野郎ッッ!!!!一度は大見得切ったじゃねぇかァッ!!一度言った事は、必ず守るんじゃなかったのか!!
楓「…すまぬ、いらぬ動揺をしてしまった。」
marumari「いいって事よ。さて、どうするか。」
飴屋「ちょっと待って。」

司会「おおっと、どうしたことでしょうか!!一度は地に伏し、敗北したはずの飴屋選手が、ふたたび立ち上がったァッー!!」

飴屋「心肺が強い衝撃を受けているって事は、大きな衝撃を再び受ければ、また心の臓が動き出すんじゃないのかしら?」
marumari「あんたァ、体はいいのか!?」
飴屋「ここに来た以上、何が起こっても驚きはしないわっ!!拳を交えた以上、どうなっても、相手を憎む事にはならないッッ!!そして、今みんなの命が危ないのに、そこでぬくぬくとベンチで麦茶って訳にはいかないのよッッ!!」

――発射1分前

楓「…その気概、しかと受け取った。」
marumari「まったくだ…(次が…もし次があったら、俺ァこいつに…こいつに…もしかしたら…)」
飴屋「じゃ、行くわよ!」
楓「…承知」
marumari「おう!!」

ドンッッ!!

ひとで「ぐっ、グブッ!!」

司会「おおっと、ひとで選手、生き返ったァァァァッッ!!」

観客「ワァァァァァァアァァァ!!」

marumari「楓さんよぉ、早くやらねぇと…」
楓「わかっている。もう既に、手は打っている」

ひとで「ぐ、ぐぶ…!!」

飴屋「ちょっと、早くしなさいよ!!」

――発射30秒前

楓「おかしい…。」
marumari「どう言う事だ?」
楓「今奴は停止の言葉を呟くはずなのだ。あの絵を見て。しかし…」
飴屋「まさか、生き返ったあの状態で、耐えているとでも言うのッ!?」
楓「…並みの、精神力では無い…」

――発射10秒前

楓「…」
marumari「お、おい!!」
飴屋「近づいてどうするの、相手は、虫の息なのよ!?」

楓「………。」
楓「そんなに、そんなに意気地があるのならァッ!!何故それを崇高な精神へと昇華しないッッ!!!!」

司会「おおっと、楓選手、ひとで選手を殴った!!殴ったァァッ!!!」

ひとで「…あんたと、友達だったらなぁ…。こんなに歪む、事も無かったのになァ…」

――発射5秒前

楓「…何を言っているんだ。さっき飴屋も口にしていた言葉だが…。俺たちは、拳で分かり合えるじゃないかッ!!」

――発射4秒前

ひとで「さっきの一撃、親父に殴られた事を思い出したぜ。…暖かかった…。」

――発射3秒前

楓「気持ちの悪い事を言う野郎だな…」
ひとで「その言葉、そっくりお返ししてやるよ。」
――発射2秒前

楓「くくくっ、はっはっは!!」
ひとで「ははは、あははははははは!!」

司会「どうしたのでしょう、二人とも気が触れてしまったのでしょうか!?こんな時に何故笑うのか!?」

ひとで「(…こんなに笑ったのは、いつ以来だろうなァ…)

――発射1秒前ッッ!!!!

ひとで「…止まれ」

一瞬、何もかもが静寂の中に。

観客「ウワァァァァァアアアアァァァァァァァァアァッァァァァァァ!!!!!!!!」

司会「見事です、見事としか言いようがありませんッ!!この試合の結果は、誰がどうみても明らかでしょう!!今、楓選手がひとで選手に肩を貸した!!何と言う荘厳な風景でしょう!!」

ひとで「負け犬じゃねぇや、あんた」
楓「…やはり、その言葉を口には出来なかったな。」
ひとで「俺の、完敗だァ、完敗だよッ」

勝負ありッッ!!!

試合結果!!

やどかりのいえGeo
(基本攻撃力 5657 / 基本防御力 4592 / 耐久力 5000)

ROMEO弐
(基本攻撃力 5320 / 基本防御力 9384 / 耐久力 5000)


<攻撃>ビーム→(防御力 ±0)
ダメージ 0 → 敵残り耐久力 5000

<防御>パンチ→(防御力 ±0)
ダメージ 728 → 自分残り耐久力 4272

4272 : 5000 で、楓選手の勝ちィィィッッ!!!

結果!!

 準決勝  決勝 勝者
marumari marumari
飴屋てん
河合ひとで

次回…決勝、その戦いの果てには!?
次号は感動の最終回!!

ひとで「負け犬じゃねぇや、あんた」
楓「…やはり、その言葉を口には出来なかったな。」
ひとで「俺の、完敗だァ、完敗だよッ」

準決勝は、様々な波乱があったが、結局、marumariと楓が決勝へと駒を進めた。
――そして、決勝の朝がやってくる。

司会「長かった、本当に長かったトーナメント戦も、ついに決勝です!!」

観客「わぁぁぁぁあああぁぁぁ!!!!」

司会「今回の決勝戦は、惜しくも敗れた、飴屋選手とひとで選手を解説者として迎えました。」
飴屋「どうも」
ひとで「頑張ります、どうぞ、よろしく」

司会「では、張り切ってまいりましょう!!」

「玄武の方角(北)ッ! marumari!動くネットラジオッ!」
「白虎の方角(西)ッ! 楓!」
「両者、中央へッ!」

marumari「さっきは飛んだ茶番だったが、今度はそうはいかねぇぞ!」
楓「無論。児戯にも等しいお主の拳など、目を瞑っていても問題無い。」
marumari「言うじゃねぇかぁ。楽しみだぜぇ」
楓「その台詞、再び口に出来るのか?」
marumari「アンタの言葉を借りるなら、『無論だ…』」
楓「痴れ者が。死して悔いるがいい。」

「開始めェェェェ!!」
ドォォォン!!!!

marumari「先手必勝ー!!!」

司会「marumari選手、怒涛の攻めです。取り付く島も無いほどの攻めです!!」

飴屋「あのラッシュは!!きっと微妙な音の違いで、目を見つけようとしているのね…」
ひとで「彼の戦法はそれしかないわけだ。はッ、ワンパターンな野郎だぜ。」

楓「ならば、その攻撃に当たらなければ良い…」

marumari「何ィ?」

司会「おおっと、楓選手、素晴らしい動体視力と反射神経です!!marumari選手のラッシュを全て紙一重でかわしていく!!」

楓「言ったはずだ。お主の拳は児戯にも等しいとな。」
marumari「しゃらくせぇやっ!!これでも喰らいなっ!!」

ゴキッッ!!

飴屋「marumariの攻撃が、当たった?」
ひとで「楓はまるで吸い寄せられるように…。どう言う事だ?」

楓「ぬぅぅ?」
marumari「どうやったか知りたそうな顔してるなぁァッ?いいだろう、教えてやんゼ。」
marumari「俺はキサマのリズムを感じ取ったんだ。骨が軋む音、筋肉の収縮の音ッ…!!突き詰めていけばどう避けるかを先読みするのはそう難しい事じゃないぜ!!」

司会「恐るべし耳です!!まさに地獄耳!!何一つもその耳からは逃れられない!!」

楓「ならば、こうするまでよ。」

司会「今度は楓選手のラッシュ、ラッシュ、ラーッシュ!!防戦一方にmarumari選手は追い込まれます!!」

楓「どうした?焦りが浮かんでるぞ?」
marumari「そんなの、浮かんじゃいねェ!!」
楓「見えるんだよ。」
楓「お前が音なら私はこの指と目ッ!!こちとら、伊達や酔狂で、絵を描いちゃいないのだッッ!!
marumari「ぬ、うぅあ!!」
楓「聞こえるはずだぞ?自身の躯が軋む音がな!!」
楓「そして、お主、余分な気があるな。見えるぞ!!」
楓「そこっ!!」

司会「おおっと、なんと、なんと、楓選手の手刀が、marumari選手のわき腹を貫いた!!marumari選手、ダウン!!」

飴屋「な、なんてことを…」
ひとで「奴も、侮ったのが運のツキだな…」

楓「…化けるな。既に我にはわかっていた。」

marumari「ちっ、バレテたか。」

司会「これはどうした事か、致命傷を受け、倒れたmarumari選手、立ち上がったーー!!」

飴屋「!?」
ひとで「どう言う事だ!」

司会「そして、そしてー!!おもむろに服を脱いだ!!その下には、な、なんとっ!!」
飴屋「そ、そんな!!」
ひとで「あの巨躯が!?嘘だろッ!?」

司会「女性です!!その下から現れたのは、女性です!!」

飴屋「…あれはプロテクターだとでも言うの?」

楓「何故、男に化けていたのだ。」
marumari「簡単な事よ。あのプロテクターを着けねば、私は私でいられなくなるのっ!!」
楓「ネトラヂヲを聞くのには、ネナベを装うという、覚悟が必要なのか…」

司会「驚きの展開です!!今まで男性だと思われていたmarumari選手、実は女性だと言う事が判明しました!!」

marumari「女だからって、舐めないでよねッ!!リミッターを外した私の恐ろしさ、思い知らせてあげるわっっ!!」
楓「至極当然。我が全力で、お相手する。」

marumari「ハァァァァァァ!!!」
楓「破ッ!!」

marumari「あんたの、目、捕らえたわ」
楓「我が至高の拳…絵描きを舐めるなッ!!」

司会「渾身の力をこめた一撃が決まったァァァァツ!!」

飴屋「こ、この勝負、わからないわ…。」
ひとで「力が拮抗している…。どうなっても、おかしくない。」

司会「砂煙が晴れません!!おおっと、見える、見えるぞ!!」

marumari「まだ、終わらないわ」
楓「至極、当然ッッ!!」

司会「二人とも、二人とも立っている!!」

途中結果!!

disturbed flow
(基本攻撃力 8439 / 基本防御力 5670 / 耐久力 5000)

ROMEO弐
(基本攻撃力 5320 / 基本防御力 9384 / 耐久力 5000)


<攻撃>キック→(防御力 ±0)
ダメージ 0 → 敵残り耐久力 5000

<防御>パンチ→(防御力 ±0)
ダメージ 0 → 自分残り耐久力 5000

5000 : 5000 で、 引き分け

ここから先は、こちらから投票をしていただきます。このアンケート結果はそのまま反映されます。
是非投票をおながいします。
(只今は投票を終了しています。投票、ありがとうございました)
最終話前編…おわり
次回はいよいよ感動のフィナーレだ!